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【連載】ここを見直そう! 排痰ケア

体位ドレナージとは?方法・実施時間・コツ

解説 一條幹史

理学療法士

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患者さんへの侵襲の少ない排痰ケアを行っている病棟が増えています。吸引を前提にしない排痰ケアとは、一般に「肺理学療法」を中心にした排痰法です。

理学療法というと、難しそうに感じますが、メカニズムを理解し、練習してコツをつかむことで、安全に行うことができます。


排痰法にはSTEPがある!

私たち理学療法士が排痰法行う場合は、「排痰の3つの要素」(図1)に基づいて行っていきます。

3つの要素とは、(1)湿度、(2)重力、(3)呼気量と呼気の速度であり、これら3つの方向からアプローチして排痰を促します。

排痰法の基本原則

具体的には、まずは十分に加湿を行って痰の粘稠度をコントロールします。次に体位ドレナージなど重力によって痰を中枢気道まで移動させ、さらに喀痰するために十分な呼気量・速度を得るために、咳嗽介助やスクイージングといった方法で排痰を補助します。

これらを実施しても喀出を得られない場合にはじめて吸引、となるのです。

ただし、これら肺理学療法にも禁忌や合併症はあります。また、単独で行っても効果は得られません。肺理学療法だから患者さんに安全・安楽というわけではないことも理解して行ってください。

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体位ドレナージのメカニズム

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