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【連載】CKD患者さんのケア

第7回 高齢者に対するCKD看護の注意点

解説 宮崎木の実

聖隷佐倉市民病院 A4病棟 看護係長

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CKDはステージごとに進行するため、それに応じた治療やケアを行わなければなりません。
各ステージの特徴・治療を理解し、ケアのポイントを確認していきましょう。今回は高齢者に対する看護について解説します。


加齢による身体の変化や機能低下も踏まえた理解を

高齢者は、糖尿病など特別な疾患がなくても、加齢に伴う動脈硬化によって腎機能が低下し、CKDが進行していることがあります。またCKDの原疾患としては、糖尿病はもとより、高血圧による腎硬化症が多くなります。

腎硬化症や痛風腎などの場合、尿所見に異常が出にくい傾向があり、尿検査だけではCKDを見落とす可能性があるため、高血圧や痛風、動脈硬化がある高齢患者さんについては、定期的にGFRを調べる必要があります。

高齢者の場合、腎疾患以外の疾患を有することも少なくありません。虚血性心疾患などの心血管系疾患、感染症、悪性腫瘍、前立腺肥大といった疾患や、その治療のために服薬している薬剤は、いずれも腎機能を低下させる要因になる危険性があります。

また、それらの疾患の治療のため、複数の診療科を受診していることがありますから、各診療科が互いに協力し、必要なときに速やかに腎臓専門医に紹介する体制づくりが必須です。患者さんから、ほかの診療科や医療施設の受診状況、処方薬などについての情報を収集しておくことが必要です。

続いては、「生活習慣や個人差を踏まえた柔軟な対応」について解説します。
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