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【連載】検査値Q/A

尿沈渣の円柱って何?

取材 前野哲博

筑波大学附属病院 総合診療科 教授

症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。


Q 尿沈渣の円柱って何?

A 腎実質の異常がわかる所見で、尿細管を鋳型とした円柱状の物質です

尿沈渣は、尿を遠心分離し、沈殿した有形成分を顕微鏡下で観察する検査です。

沈殿成分には赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、結晶、細菌・寄生虫などがあり、中でも円柱は増加によって腎実質(尿路を含まない)の病変が推定できる大切な所見です。

円柱とは、尿細管で分泌されるT-Hムコ蛋白がゲル化して円柱状に固まったもので、硝子円柱、顆粒円柱、赤血球円柱、白血球円柱などに区別されます。

少数の硝子円柱を除いて、病変の鑑別にはその種類が重要な意味を持ち、例えば赤血球円柱が認められれば、糸球体に出血があることがわかります。また、白血球円柱は糸球体の炎症を示しています。

 尿沈渣の円柱詳細説明表

(『ナース専科マガジン』2013年8月号から改変利用)

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