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【連載】検査値Q/A

尿検査の尿蛋白、血液検査の尿素窒素で何がわかる?

取材 前野哲博

筑波大学附属病院 総合診療科 教授

症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。


Q 尿検査の尿蛋白、血液検査の尿素窒素で何がわかるの?

A ともに腎臓(糸球体)に機能障害や病変があることがわかります

この検査値を攻略イラスト

尿検査の尿蛋白からわかること

尿は血液が糸球体基底膜で濾過されて排泄されます。腎臓の病変を知るには尿検査による評価は重要です。

特に蛋白は身体にとって大事な物質で、それが排泄されるということは、腎臓での再吸収が破綻していることを示します。

ただし、腎臓そのものに病変がなくても、激しい運動や入浴の後などに、一過性、起立性の尿蛋白が認められることもあります。その場合は、安静後または後日に再度検査を行います。

血液検査の尿素窒素でわかること

尿素窒素(BUN)は蛋白質の代謝産物(アンモニア)から合成される最終代謝産物で、糸球体で濾過し排泄されます。従って、腎機能が低下すると、尿中に排泄できずに血液中に溜まって、数値が上昇します。

臨床では腎障害の指標として用いられていますが、異化亢進あるいは消化管出血などでも上昇するので、評価には注意が必要です。

(『ナース専科マガジン』2013年8月号から改変利用)

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