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【連載】検査値Q/A

インスリン抵抗性を簡単に評価する方法は?

取材 前野哲博

筑波大学附属病院 総合診療科 教授

症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。


Q インスリン抵抗性を簡単に評価する方法は?

A HOMA-Rを応用します

膵臓から分泌されるインスリンは、血液中のブドウ糖と結合し、血糖を各細胞に届けます。それによって血液中の血糖は減少し、血糖値は下がります。

しかし、インスリンと細胞との親和性が低下していると、インスリンは正常に働かなくなります。これをインスリン抵抗性といい、このようにインスリンの作用が現れにくい糖尿病をインスリン抵抗性糖尿病と呼びます。

この状態では、血糖が高いと膵臓はインスリンをどんどん分泌するため、空腹時のインスリンが血糖に比べて高めになります。インスリン抵抗性を評価するには、HOMA-Rという指標を用います。

HOMA-R=「空腹血糖値(mg/dl)」×「インスリン(μU/ml)」÷405
1.6以下 → 正常
2.5以上 → インスリン抵抗性あり
4.0以上 → 高度のインスリン抵抗性
と判断され、インスリン抵抗性改善薬を使用するなど、薬剤選択の指標となります。

一見、覚えにくい計算式ですが、

「空腹血糖値」×「インスリン」=2.5×405÷1000

と覚えておくと、空腹時血糖とインスリンの積が1000以上ならインスリン抵抗性があると考えることができます。

(『ナース専科マガジン』2013年8月号から改変利用)

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