【連載】検査値Q/A

「貧血」は検査データがどのようなときの状態?

取材 前野哲博

筑波大学附属病院 総合診療科 教授

症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。


Q 「貧血」は検査データがどのようなときの状態?

A ヘモグロビン(Hb)が低下している状態

この検査値を攻略イラスト

貧血は、血算検査(CBC)において「ヘモグロビン(Hb)の値が低下した状態」と定義されます。

貧血の判断基準

  1. 男性:13g/dℓ以下
  2. 女性:12g/dℓ以下

(WHOの貧血基準・2012年)

貧血の自覚症状

  1. 倦怠感
  2. 労作時の息切れ
  3. 動悸

貧血の身体所見

  1. 皮膚・粘膜・爪の蒼白
  2. 心拍数亢進

そのほか、無症状で健康診断などにより発見される人もいます。

大量出血時のデータの見方

急性の大量出血では、循環血液量が大きく減少します。そのため、血中のヘモグロビンの濃度も一気に低下しそうですが、血漿も一緒に失われるので、出血直後は、RBC、Hb、Htは正常値を示します。貧血がデータに現れるのは、出血後3時間以降であることを知っておきましょう。

(『ナース専科マガジン』2013年8月号から改変利用)

ページトップへ