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【連載】コツをおさえる! 部位別フィジカルアセスメント

循環器アセスメント―手順と触診・聴診の部位と評価

解説 高島尚美

慈恵会医科大学医学部看護学科 大学院医学研究科看護学専攻 教授

アセスメントは、患者さんとの会話やケアを通じて全身の状態に目を向け、五感をフルに活用することが大切です。ここでは系統別にフィジカルアセスメントのテクニックをまとめました。普段行っているアセスメントの流れと手技を再確認してみましょう。


循環器のフィジカルアセスメントの進め方

血液により酸素や栄養を全身に送り出しているのが、ポンプ機能を持つ心臓。この心臓と血管の状態の見極めは、予防を含めた看護展開のために重要なポイントです。

1.視診でここをCHECK!

  1. 顔面の状態(顔色、浮腫)
  2. 上肢の状態(循環状態)
  3. 頸動脈の状態(静脈圧)、胸郭の状態)
  4. 下肢の状態(循環状態)、姿勢など

2.触診でここをCHECK!

  1. 動脈(橈骨動脈・総頸動脈・大腿動脈・足背動脈)の状態(弾力性、脈拍数、リズム、脈圧の大きさ、左右差)
  2. 腹部大動脈の状態など

3.打診でここをCHECK!

  1. 部位ごと(大動脈弁領域→肺動脈領域→エルプ領域→三尖弁領域→僧帽弁領域)の心音の状態(i音とii音の聴き分け、心雑音・過剰心音の有無)
  2. 呼吸音など

循環器のフィジカルアセスメントのコツ

テクニック1 触診のコツ

[触診部位の選択]

触診する動脈の第一選択は、心臓に近く最も観察しやすいとされる橈骨動脈です。一般的には、収縮期血圧が60mmHg以下になると橈骨動脈では触知できないため、代わりに大腿動脈、総頸動脈など中枢側を選択します(下図)。

触診部位の選択

腹部大動脈など動脈系血管の手術後は、血栓や塞栓ができやすくなるので、特に動脈の触診が重要です。このとき使用する動脈は下肢の後脛骨動脈、足背動脈で、詰まりやすい末梢に異常がなければ、上位にある動脈にも異常がないと判断します。

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