お気に入りに登録

【連載】IN/OUTバランス わかるとこんなにイイコトが!

嘔吐・下痢のメカニズムとケアのポイント

解説 半崎 隼人

大阪府済生会中津病院 集中ケア認定看護師

1f298da9a7a9c7fe27bbb7a7f6dd82b1

解説 澤野 宏隆

大阪府済生会千里病院 千里救命救急センター 救急部部長兼ICU室長

Cc47e20c13fc2fc8dfc4aa86d26640ac

Virus outo

IN/OUTバランスが崩れると、さまざまな症候があらわれ、何らかの治療が必要になってきます。

IN/OUTバランスと関係の深い病態である嘔吐・下痢への理解を深め、的確なケアに結びつけましょう。


嘔吐・下痢の主な原因疾患

嘔吐を来す主な疾患

  1. 感染性胃腸炎
  2. イレウス
  3. 頭蓋内圧の亢進
  4. 急性心筋梗塞

私の所属している救命救急センターでは、手術後で腸が動かない人や、鎮静剤や筋弛緩剤で腸管蠕動が止まったため嘔吐する人など、治療行為に合併した嘔吐も経験します。

下痢が起きる疾患

  1. 胃腸炎
  2. 炎症性腸疾患
  3. タンパク漏出性胃腸症

などがあります。また、中毒にはあえて下剤を入れて体外へ排泄させる必要があるため、医原性の下痢もあります。

嘔吐・下痢の検査と治療

経口摂取ができればよいのですが、嘔吐・下痢をしているとなかなかできないため、やはり輸液治療が有効です。

嘔吐では、胃液が失われます。胃液は塩酸であり、H+イオンとCl-イオンが失われ、代謝性アルカローシスになるため、クロール(Cl-の含有量が多い生理食塩水で補正していくことになります。

>> 続きを読む
ページトップへ