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【連載】輸液製剤がわかる! なぜ、その輸液製剤が使われるのか?

細胞外液と細胞内液とは?役割と輸液の目的

協力 飯野 靖彦(いいの やすひこ)

日本医科大学名誉教授

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治療の一環として日常的に実施される輸液。でも、なぜその輸液製剤が使われ、いつまで継続するのかなど、把握できていない看護師も意外と多いようです。まずは、輸液の考え方、輸液製剤の基本から解説します。
(2016年12月8日改訂)


体液の役割と輸液の目的とは

人体はおよそ60兆個の細胞から構成されており、その活動に重要な役割を果たしているのが、細胞内液や細胞外液などの体液です。

細胞は、体内を循環する細胞外液から酸素や栄養素を受け取り、エネルギー消費によって代謝・産生された老廃物を体外に排出することで活動しています。

細胞外液は、生命が発生した原始の海のなごりともいえるもので、0.9%食塩水に近い組成をしています(下図)。

体液の分布とその比率

体液の分布とその比率

細胞外液=内部環境と称されるように、その変化は細胞に大きく影響を与えます。つまり、生命を維持するためには、細胞外液の量と質を一定に保つこと(恒常性の維持)がとても重要になるのです。

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