【連載】代表的な電解質異常を学ぼう!

【低マグネシウム血症】原因・症状・治療ポイント

解説 内田 俊也

帝京大学医学部内科学講座 教授


低マグネシウム血症の原因

血清Mg値が1.25mg/dl以下でMg欠乏が疑われます。主な原因には、腎排泄の亢進腎外性の2つがあります。

前者では、腎機能低下による尿細管での再吸収の減少、後者では長期的なMgの摂取不足や、下痢・嘔吐などでの排泄過多が挙げられます。

慢性アルコール中毒での低Mg血症はよく知られていますが、これは十分な食事摂取がされない上に、Mgの再吸収が低下することで起こります。

低マグネシウム血症の原因

低マグネシウム血症の原因

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※続いては、「低マグネシウム血症の症状と治療ポイント」です。

低マグネシウム血症の症状

症状は非特異的で、神経・筋肉障害による全身倦怠感、脱力感、振戦、筋線維束攣縮、手足のつれ、テタニーなど、低Ca血症と同様の症状を呈します。

また頻脈、不整脈がみられ、ジギタリス中毒になりやすくなります。心電図上では、QT時間の延長が特徴的です。このほかに、深部腱反射の亢進、クボステック徴候がみられます。

低マグネシウム血症の治療ポイント

軽度の場合には、食事による摂取あるいは経口Mg補給剤(12.5~25mEq)で補正します。重度の場合には、硫酸Mgの点滴静注を行います。

低マグネシウム血症の治療ポイント

(『ナース専科マガジン』2014年8月号から改変引用)

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