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【連載】ドレーンの排液のアセスメント

胸腔ドレーンの目的と挿入部位・排出メカニズム

解説 吉田 晃子

獨協医科大学越谷病院 心臓血管外科・呼吸器外科 HCU病棟

胸腔ドレナージとほかの部位のドレナージの根本的な違いは、胸腔内の陰圧を維持する必要があることです。胸腔ドレーンを大気に解放すると、胸腔内の陰圧が保たれなくなり、肺の虚脱を引き起こします。
また、感染を起こさないためにも、ドレーン回路は閉鎖するのが原則です。回路の構造を理解して、管理を行うことが必要になります。


【目次】

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胸腔ドレーンの目的

疾患や手術によって胸腔内に貯留した液体(血液、胸水、膿など)や気体を胸腔外へ排除することで、肺の拡張を促すこと、および胸腔内の情報を得ることができます。

液体や気体が胸腔内に溜まると、肺が膨らまなくなり、換気が十分に行われなくなってしまいます

胸腔ドレーンの挿入部位

気胸の場合、基本的には前胸部の第2-第4肋間から挿入するとされていますが、経過によっては手術を行うこともあるため、それを想定して、第7肋間中後方から挿入するケースが多いようです。空気は軽いため上部に溜まるので、ドレーンチューブは上方に向けて留置します。

胸水など液体が貯留している場合は、第7肋間から挿入します。液体は下方および背側に貯留するので、ドレーンチューブは後方に向けます。

気体を排出する場合の図

気体を排出する場合

液体を排出する場合の図

液体を排出する場合

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