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【連載】ドレーンの排液のアセスメント

【気胸の看護】ドレーン管理(3)「全身状態」をみる

解説 吉田 晃子

獨協医科大学越谷病院 心臓血管外科・呼吸器外科 HCU病棟


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ポイント3 全身状態をみる

① 呼吸状態

胸腔ドレナージの場合、まずは呼吸状態をみていきます。呼吸数や呼吸音、呼吸の深さ、リズム、呼吸困難の有無などから呼吸が安定しているかどうかをみます。左右差の確認も忘れないようにします。

また、気胸によって減弱・消失していた呼吸音にどのような変化がみられるか、肺の音を聴診して確認していくことも大切です。

② バイタルサイン

体温、血圧、脈拍、酸素飽和度(SpO2)に変化、異常がないかをみます。採血データがあれば、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、アルブミン値などもチェックしておきます。

③ 痛み

刺入部の直接的な痛みだけでなく、固定によって生じる痛み、ドレナージで体動を制限されることによる身体的痛みなどがあります。

痛みは患者さんにとって大きなストレスで、治療にも影響を及ぼします。患者さんの訴えや表情、動作などから、痛みの有無や程度、痛みの質などを確認します。痛みが突然強くなったなど大きな変化があった場合は、特に注意が必要です。

また、すでに鎮痛薬を使用しているときは、その効果についてもアセスメントします。

④ 感染徴候

発熱や炎症反応の上昇、刺入部の発赤、熱感、腫脹などが感染徴候です。胸腔ドレナージは、胸腔内と外界を交通させることになるため、細菌が入り込む逆行性感染が起こる恐れがあります。浸出液も感染の原因になります。

ドレーン抜去のタイミング

脱気目的の場合は、エアリークの消失と呼吸性移動の減少が一つの目安になります。これらから気胸が改善されたと推察できたら、ドレーンをクランプした後、胸部レントゲンによって肺虚脱の有無を確認し、虚脱がなければ抜去します。

(『ナース専科マガジン』2013年4月号から改変利用)

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