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【連載】安全・確実に実施する!与薬のポイント

第7回 正しくできてる?薬剤の保管

監修 荒井有美

北里大学病院 医療の質・安全推進室 医療安全管理者 看護師・薬剤師

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薬剤は、保存方法が適切でなければ、薬効に影響が出る可能性も少なくありません。また、保管を厳格に求められる薬剤もあります。病棟の慣習や思い込みなどで保管しないよう、あなたの病棟の保管方法を再度見直してみましょう。


医薬品は法律によって取り扱い方法が定められている

医薬品は全て、薬事法によって管理されています。薬事法では、医薬品は作用の強さに応じて「毒薬」「劇薬」「普通薬」に分類されています。

それぞれ、使用期限、保存方法、廃棄方法などが定められているので、それに沿った管理を行うことが大切です。

薬は「温度(熱)」「空気」「光」「湿度(湿気・乾燥)」などの因子により、化学変化を起こし、劣化するものが少なくありません。これら因子の影響で、成分量が減ったり変質したり、薬効が低下・変化してしまって、患者さんの症状改善につながらない場合も出てきます。

こうした事態を防ぐためには、患者さんに投与するまで劣化が生じないよう、それぞれの薬に適した条件で管理することが大切です。

薬事法では、特別な保存方法が決められた医薬品には、容器や包装している箱などに、保存上の注意を表記することが義務づけられています。

保管温度の意味

保管温度の意味(日本薬局方による)

保管温度指示マーク(ケアマーク)の意味

保管温度指示マーク(ケアマーク)の意味
荒井有美 編著、相馬一亥、花井恵子 監修:くすりNursing Note-安全与薬看護手帳、p.27、メディカ出版、2007.より引用、一部改変

「貯法:遮光・冷所保存」「凍結を避け、5℃以下で保存」など表記方法はさまざまですが、これにより添付文書による確認ができなくても、薬剤を手に取ればひと目で保存方法を確かめることができます。

※続いては、「使用期限、保存方法」についての解説です。
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