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【連載】不安定な血糖値はこうしてコントロール!

ココに注意! 低血糖を起こした患者さんへの対応

解説 松田昌文

埼玉医科大学総合医療センター 内分泌・糖尿病内科 教授

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ポイント1 ブドウ糖10gで血糖値が50mg/dl上昇

低血糖になったら、ブドウ糖を投与します。糖尿病患者さんが生活の場で、応急処置として飴などをなめることがありますが、臨床ではで必ずブドウ糖を使用します。

ブドウ糖10gで血糖値は50mg/dlほど上がります。経口摂取が可能な低血糖患者さんには10gのブドウ糖を服用してもらいます。

服用後も、低血糖症状が改善するかどうかを観察します。変化がない、あるいは増悪した場合は、さらにブドウ糖10gを追加します。

経口摂取ができず、ルートも取れない場合は、50%ブドウ糖液20mlを静注します。これはブドウ糖10gと同量にあたります。

ブドウ糖は、通常救急カートに10gのバイアルが常備されているので、あわてないで準備するようにしてください。場合によっては、これを患者さんに内服してもらうこともあります(内服が可能な患者さんに限る)。

ポイント2 血糖値のチェックは1時間ごとに

術後のICUなどで身体の状態が安定しない場合は、血糖値は必ず1時間ごとにチェックします。

たとえ、インスリンの使用量が1時間1単位(0.01ml)程度と少なくても、肝臓からのブドウ糖産生がなくなることも考えられ、その場合には1分間に約1mg/dl程度(1時間で約60mg/dl程度)の血糖が低下することになります。そのため、低血糖の危険が非常に高くなるのです。


次のページでは「食前低血糖」だった場合のポイントを解説します。