【連載】不安定な血糖値はこうしてコントロール!

インスリンは劇薬! 病棟で使用する際の5つの注意点

解説 松田昌文

埼玉医科大学総合医療センター 内分泌・糖尿病内科 教授

インスリンは劇薬ですので、マニュアル通りにしっかりと管理する必要があります。今回は、特に気をつけるべき5つのポイントを紹介します。


注意点1 ダブルチェックで、投与量を読み間違えない

インスリンの投与で最も重要なのは、正確な量を投与することです。

インスリンを用いる際は、単位換算が必要になることが少なくありません。そのため、医師の指示を受けたら、看護師2人でダブルチェックし、シリンジの目盛りを読み間違えないように注意して量を測ります。

インスリンの単位換算

インスリンの単位換算

インスリン注射取り扱いの注意点

インスリン注射取り扱いの注意点

注意点2 投与ルートは2つ

投与ルートは、静脈注射皮下注射の2つです。

静脈注射は、以下3つの場面に合わせて、シリンジポンプまたは混注によって行われます。

  1. インスリンが全く分泌できない場合 →シリンジポンプ
  2. インスリン不足が軽度の場合 →混注
  3. 1日を通してインスリンが必要な場合 →シリンジポンプで持続投与

注意点3 プレフィルド/キット製剤は同じ患者にしか使えない

食事ができる人の場合は、プレフィルド/キット製剤で皮下注射を行うことが多くなります。ただし、プレフィルド/キット製剤は同じ患者さんにしか使えないので注意してください。

注意点4 投与時間内に追加投与をしてはいけない

皮下注射の場合、投与するインスリン製剤の作用持続時間を知っておくことが重要です。血糖値に改善がみられないからといって、その時間内に追加投与をしてはいけません。例えば、作用持続時間が4時間の場合は、4時間後に血糖値を測り、効果を評価して追加投与を検討します。

注意点5 勝手に中断してはいけない

シリンジポンプで持続投与しているときに、血糖値が低いからといって、勝手にインスリンを中断することもNGです。必ず医師の指示を受けてください。

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