• 公開日: 2014/1/20
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2008年度(第97回)看護師国家試験 過去問題 午後39

【在宅】80歳の男性。身長165cm,体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上座位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。

2ヶ月後、仙骨部の状態は軽快した。妻は1人で熱心に介護しており、訪問看護師に「またおしりが赤くならないか心配です。夜も気になって3度は起きているので昼間に眠くなります」と疲れた様子で話す。
訪問看護師は妻の話を聞き介護をねぎらう言葉かけを行ったが、介護支援専門員(ケアマネジャー)と連携し調整する必要性を感じた。調整内容で最も適切なのはどれか。

  1. 通所リハビリテーションの利用回数を増やす。

  2. 介護老人福祉施設への入所を勧める。

  3. 配食サービスを利用する。

  4. 妻に受診を勧める。

―――以下解答―――









(解答)1 

<解説>

1.(○)妻の心身の健康状態を悪化させないためには、通所リハビリテーションの利用回数を増やすよう調整することが必要である。

2.(×)介護老人福祉施設への入所は、男性と妻の希望があることが前提である。しかも入所するまである程度期間が必要になる。

3.(×)配食サービスを利用しても、妻の健康状態の改善は見込めないと思われる。

4.(×)まずは通所リハビリテーションの利用回数を増やし、妻の健康状態が好転するかどうかを確認し、その後必要に応じて受診を勧めるようにする。

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