• 公開日: 2014/3/23
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後34

【在宅】Aさん、55歳女性。身長155cm、体重40kg。57歳の夫(会社員)と75歳の実母との3人暮らし。3年前に筋委縮性側索硬化症と診断された。半年前より言語が不明瞭である。嚥下が徐々に困難になり半固形物を摂取、体重も減少している。寝返りはできない。尿意はあり、排せつは床上で便器を用いて行っている。日中の介護は実母、夜間は夫が行っている。Aさんは「最近話すのに時間がかかるようになり、実母はわたしの言うことをあまり聞いてくれない。わたしも話していると息が苦しくなる」と訪問看護師にとぎれとぎれに訴えた。

Aさんと実母とのコミュニケーションを促すために最も適切なのはどれか。

1.実母の手話の習得

2.実母の補聴器の使用

3.Aさんの拡声器の使用

4.単語カードの補助的活用















―――以下解答―――

(解答)4 

<解説>

1.(×)Aさんの聴力に障害はないため、実母の手話の習得は必要ない。

2.(×)実母の聴力が原因でコミュニケーションが成立しにくいのではない。

3.(×)Aさんの声が小さいためにコミュニケーションが成立しにくいのではない。

4.(○)Aさんは橋・延髄筋群の障害からくる構音障害や嚥下障害があり、しゃべるのに時間がかかり、言葉も不明瞭になっている。このような場合、単語カードなどを補助的に活用したり文字盤を使用したりすることが多い。

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