• 公開日: 2014/1/20
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後36

【在宅】Aさん、55歳女性。身長155cm、体重40kg。57歳の夫(会社員)と75歳の実母との3人暮らし。3年前に筋委縮性側索硬化症と診断された。半年前より言語が不明瞭である。嚥下が徐々に困難になり半固形物を摂取、体重も減少している。寝返りはできない。尿意はあり、排せつは床上で便器を用いて行っている。日中の介護は実母、夜間は夫が行っている。実母は「年寄りに世話されるAも大変だろうけど、介護している私も大変。以前のように、友人とおしゃべりできるとうれしいけど」と独り言のように話す。実母が必要としている社会資源はどれか。

  1. 介護機器

  2. 介護ヘルパー

  3. 配食サービス

  4. 緊急通報ブザー

―――以下解答―――









(解答)2 

<解説>

1.(×)介護機器は介護の身体的な負担のみを軽減する。

2.(○)「以前のように、友人とおしゃべりできるとうれしいけど」の発言にもあるように、実母は介護から離れて自分だけの時間をもちたいと考えている。介護ヘルパーを導入することで、実母が一時的に介護から離れてリフレッシュすることができる。

3.(×)食事の介護も負担のひとつと考えられるが、配食サービスは最も優先されるサービスではない。

4.(×)緊急通報ブザーは、独居の要介護者に必要な設備である。

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