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【連載】基礎からまなぶ血液ガス

第22回 血ガスの理解に必要な用語解説【塩基とは?】

解説 飯野 靖彦(いいの やすひこ)

日本医科大学名誉教授

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難解用語によって、血液ガスの理解にハードルに感じてしまっていませんか? 

今回は、血液ガスを理解するために必要な用語について解説します。


塩基とは?

塩基とは、血液が酸性に傾くことを打ち消す物質です。
血液が酸性に傾かないよう調節することを「緩衝作用」といいます。

塩基の種類

  1. HCO3
  2. HPO42-
  3. Cl
  4. SO42-

などがあります。

最も重要なのが、HCO3です。HCO3は、体内で1日に産生される揮発性酸のCO2(15000~20000mEq)を緩衝(代償作用)しているだけでなく、腎臓から排泄される不揮発性の排泄にも働いていることから、PaCO2とともに酸塩基平衡の大切な指標になっています。

塩基の増減を示す指標、BE(base excess)とは?

BE(base excess)は、塩基の増減を示す指標です。

  1. マイナス場合・・・代謝性アシドーシス
  2. プラス場合・・・代謝性アルカローシス

が疑われます。

ただし、BEだけでは代償作用を評価することはできません。

血液の代謝性因子の指標としてかなり有効ではあっても、呼吸性因子を評価することはできないので、あくまでも代謝性の酸塩基平衡の評価として見ることが大切です。

血液の代謝性因子の指標としてはHCO3よりも正確といえますが、混合性酸塩基平衡障害を見る上では、HCO3が適しています。

(『ナース専科マガジン』2012年10月号から改変利用)