【成人】23歳の男性。突然の胸痛と呼吸困難のため受診し、自然気胸と診断された。1週間安静にして様子をみていたが改善しないため入院した。胸腔ドレーンが挿入され、水封式装置につないでドレナージが開始された。 胸腔ドレナージ施行中の看護で適切なのはどれか。
1.水封室の連続的気泡を観察する。
2.吸引圧調節ボトル内の水は無菌的に取り扱う。
3.排液ボトルは1日3回交換する。
4.移動時は排液ボトルを挿入部より高く保つ。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)水封室の連続的気泡は胸腔ドレナージのエアリークを示すため、早期発見が必要である。
2.(×)吸引圧調節ボトル内の水は、胸腔との直接的な連絡はないため、無菌である必要はない。
3.(×)排液ボトルは満タンになる少し前に新しいものと交換する。
4.(×)胸腔と排液ボトルに落差をつけることで吸引圧が保たれている。ボトルを高く上げると吸引圧が低下し、排液が逆流することがあるため危険である。