• 公開日: 2014/1/26
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 午前100

【成人】Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス〈SLE〉を疑われ、緊急入院になった。Aさんは顔面が赤くなっていることに驚き、「頬のあざのようなものは消えるのでしょうか」と医師に尋ねた。医師は「治療の効果が出てくれば消えます」と説明した。

Aさんの顔面の発赤で最も考えられるのはどれか。

1.ばら疹

2.蝶形紅斑

3.結節性紅斑

4.伝染性紅斑















―――以下解答―――

(解答) 2 

<解説>

1.(×)ばら疹とは、ばら色の紅斑が主に体幹に対称的に発生するもので、梅毒の第二期に出現する。

2.(○)鼻から頬に生じるチョウのような形の赤みを帯びた皮疹を蝶形紅斑といい、全身性エリテマトーデスに特徴的な症状である。

3.(×)結節性紅斑とは、下腿などに出現する紅斑で、腫脹や熱感、圧痛などを伴う。溶血性連鎖球菌感染症などが原因となる。

4.(×)顔面や全身に特有な発疹が出現する伝染病で、パルボウイルスB19の感染による。顔面の紅斑は顔面全体に広がるため、「リンゴ病」という俗称もある。

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