• 公開日: 2014/1/26
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

看護師国家試験 過去問集 第98回(2009年度) 午前 第105問

【成人】48歳の男性。職場の健康診断で大腸癌が疑われ来院した。検査の結果、下部直腸に腫瘍があり、低位前方切除術が施行された。術前に自覚症状はなく、入院や手術は初めての経験であった。その後状態は安定し退院が予定された。

説明内容で適切なのはどれか。

1.便秘は浣腸で対処する

2.退院後1年は低残渣食とする

3.腹部膨満が持続する場合は受診する

4.排便回数は術後1、2か月で落ち着く















―――以下解答―――

(解答)3  

<解説>

1.(×)浣腸は手術部位に負担をかけるため禁忌である。

2.(×)便秘をしないように食物繊維をとることが勧められる。低残渣食である必要はない。

3.(○)腹部膨満の原因として、腸閉塞や癌の再発による腸管の通過障害などが考えられるため、専門家の判断を求めるようにする。

4.(×)直腸での便を貯留させる機能が失われているため、1~2か月は頻便傾向となる。以後徐々に回数や便性状が落ち着いてくる。

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