• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2012年度(第101回)看護師国家試験 過去問題 午後96

【成人】Aさん(52歳、男性)は、2か月で体重が7kg減少した。2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌と診断され、手術目的で入院し,右開胸開腹胸部食道全摘術と胃を用いた食道再建術とが行われた。その後、順調に回復し、術後3週目に退院する予定となった。

退院後の食事の指導で適切なのはどれか。

  1. 「蛋白質を控えた食事にしてください」

  2. 「食事は1日3回にしてください」

  3. 「食事は時間をかけて食べてください」

  4. 「食事の前にコップ1杯の水分を摂るようにしてください」

  5. 「食後は横になって過ごしてください」

―――以下解答―――









(解答)3  

<解説>

1.(×)低蛋白血症であったため、蛋白質を十分に摂取する必要がある。

2.(×)食事回数を3回にする必要はない。食事に時間がかかるため、回数を増やして少しずつ食べるのもよい。

3.(○)嚥下に時間がかかるため、食事は時間をかけて摂取するのがよい。

4.(×)食前の水分摂取は必要ない。

5.(×)食道の逆流防止機構が失われているので、食後は座位やファウラー位で休むようにする。

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