• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2008年度(第97回)看護師国家試験 過去問題 午後59

【老年】80歳の男性。78歳の妻と2人暮らし。共働きの長男夫婦が隣町に在住している。妻は軽度の認知症であるが日常生活は自立している。男性は1日30分程度の妻との散歩を日課にしている。商店街で買い物の途中、急いで帰宅しようとして急に胸が締め付けられるような痛みと冷汗が出現し失神した。病院に搬送され急性心筋梗塞と診断された。手術後CCUに入室した。穿刺部の固定部位や点滴静脈内注射の輸液チューブを見ながら触っている。「ここはうるさいから家に帰る」と興奮し起き上がろうとしている。長男が面会に来ても誰なのか理解できない様子である。

対応で最も適切なのはどれか。

  1. 家族の面会を制限する。

  2. 医療機器のアラームを切る。

  3. 手を握りながらそばに寄り添う。

  4. カーテンを閉めて部屋を暗くする。

―――以下解答―――









(解答) 3 

<解説>

1.(×)家族との面会は患者に情緒的な安定をもたらすため、推奨する。

2.(×)術後であり、急変の可能性もあるため、患者が「うるさい」と言ってもアラームは切らない。

3.(○)手を握りながらそばにいることは、不慣れな環境のなかで不安を抱いている患者に安心感をもたらす。

4.(×)昼間は明るく、夜は暗くして患者が睡眠・覚醒リズムを戻せるように働きかける。

関連記事