• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2009年度(第98回)看護師国家試験 過去問題 午前106

【老年】85歳の女性。6年前にアルツハイマー型認知症と診断され、自宅で生活していた。呼吸器疾患の既往はない。4日前から発熱し肺炎と診断され入院した。

入院時の所見で最も可能性が高いのはどれか。

  1. 顔面に著明な浮腫

  2. 粗い断続性副雑音(水泡音)

  3. 高調性連続性複雑音(笛様音)

  4. 胸郭の前後径と左右径とがほぼ等しい

―――以下解答―――









(解答)2  

<解説>

1.(×)顔面の著明な浮腫は、ネフローゼ症候群や腎不全などでみられる。

2.(○)断続性複雑音(水泡音)は気道内に貯留した分泌物のなかを空気が通り抜ける「ブツブツ」という音であり、肺炎・慢性気管支炎・気管支拡張症などでみられる。

3.(×)連続性複雑音(笛声音)は、気道狭窄によるピーピー、ヒューヒューという高い音であり、主に気管支喘息の際に聴取される。

4.(×)胸郭は通常、前後径より左右径の方が大きい。前後径・左右径が等しくなるのは肺気腫患者に特徴的である。

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