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【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第71回 看取りを迎えるために必要なこと

執筆 川添高志

ケアプロ株式会社・代表取締役社長

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今回は、入職したばかりの頃に、看取りを経験したスタッフのエピソードをお送りします。


在宅での看取り

大学病院でICU看護師だった田川は、ケアプロに入職したばかりの頃に、肝臓がんのターミナル期の90歳代女性Nさんを担当したことがある。

Nさんの夫は他界して、1人暮らし。余命3カ月と宣告されて退院してきた。在宅での看取りを決めた3人の娘さんが交代で介護にあたり、24時間体制で訪問看護とヘルパーの定期巡回が決まった。

田川は往診医やケアマネジャー、ヘルパーら、Nさんの在宅療養を支えるチームの一員として、夜間緊急呼び出しがない限り、週に1回、約30分間の訪問看護を続けたのである。

覚悟を決める!

退院直後はNさんの意識も鮮明で、超高齢にも関わらず食欲は衰えていない。亡くなる2週間前には、娘さんたちが大好物のアワビの刺身を食べさせたという。

「その頃には嚥下機能が落ちていたので、私はハラハラしながらも、『自分にはICUの経験がある。いざとなったら吸引して、絶対に窒息させない!』と覚悟を決めて見守っていたんですよ」と、その頃のことを田川は笑顔で話す。

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