【精神】20歳の男性。両親は5年前に事故で他界し、73歳の祖母との2人暮らし。元来内気で友人も少ない。1年前から「心臓がとける」、「動くと心臓が変形して止まりそう」と言い、大学を中退し家に引きこもっている。家では1日中パソコンに向かい昼夜逆転となり、祖母が注意をするが聞き入れない。他県に住んでいた親戚がこのような状況に気付き、本人を連れて精神科病院を受診し、統合失調症と診断され任意入院となった。退院に際し、患者が健康管理について心配しているため訪問看護を利用することとなった。祖母は、入院前は患者の世話や家事一切を行っていたが、最近は変形性膝関節症のため患者の部屋がある2階への行き来や掃除が負担になっている。
訪問看護以外で適切な社会資源はどれか。2つ選べ。
1.就労継続支援
2.精神科デイケア
3.グループホーム
4.社会適応訓練事業
5.ホームヘルプサービス
―――以下解答―――
(解答)2,5
<解説>
1.(×)就労支援に関しては、いずれは必要になってくるが時期尚早である。
2.(○)引きこもりにならないように、居場所づくりや生活のリズムづくり、仲間との交流をもつことができるように精神科デイケアは必要である。
3.(×)現在のところ祖母と暮らすことができるので、必要ではない。
4.(×)協力事業所での作業に入り、集中力や持続力、環境への適応能力、対人関係能力を身につけるためにいずれ必要になってくるが、現在は時期尚早である。
5.(○)現在、祖母が変形性膝関節症により家事ができないため、ホームヘルプサービスを受けることが適切である。