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【連載】心不全と呼吸不全のアセスメント

酸素療法のキホン(ベンチュリーマスク、リザーバーマスクなどの使い分け)

解説 松本 幸枝

榊原記念病院 急性・重症患者看護専門看護師 救急看護認定看護師

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ひとことで酸素療法といっても、患者さんの呼吸状態に適した条件で酸素を投与する必要があります。そのために、流量や使用するマスクなどについて知っておきましょう。


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2つの酸素療法

酸素療法は以下の2つに大別されます。

  1. 低流量システム
  2. 高流量システム

1 低流量システム

患者さんの1回換気量以下の酸素ガスを供給します。通常、簡易酸素マスクや鼻カニュラが使われます。

  1. 簡易酸素マスクとは・・・マスク内に呼気ガスがたまりやすいため、5l/分以上の流量で使用することが望ましい。それ以下の流量で使用するとPaCO2が上昇する危険性がある
  2. 鼻カニュラとは・・・酸素ガスにより鼻粘膜に乾燥が生じるため、酸素流量が6l/分以上の投与には向かない

2 高流量システム

患者さんの1回換気量以上の酸素濃度を含んだガスを供給します。通常は、ベンチュリーマスクやリザーバーマスクが使われます。

  1. ベンチュリーマスクとは・・・小さな穴から高圧の酸素を流してジェット流をつくり、周りを陰圧にすることで、空気を引き込み、酸素と空気を混合する。酸素と空気の混合ガスを高流量かつ安定して供給することができる。正確な酸素濃度の管理が必要な場合に適応。ただし、酸素濃度の設定には専用の接続と酸素流量が決められている
  2. リザーバーマスクとは・・・リザーバーに酸素をためて、吸入する方法。換気量の相違や酸素流量によって酸素濃度が異なる
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