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【連載】基礎からまなぶ血液ガス

圧力の単位、mmHgとTorrとは? 読み方は?

解説 飯野 靖彦(いいの やすひこ)

日本医科大学名誉教授

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難解用語によって、血液ガスの理解にハードルに感じてしまっていませんか?

今回は、血液ガスを理解するために必要な用語について解説します。


血液ガスデータの単位

血液ガスデータでは、さまざまな単位が使われています。

その中で、mmHg(ミリメートルエイチジー)とTorr(トル)という2種類の単位が使われているのが圧力です。

mmHg(ミリメートルエイチジー)

もともと圧力はmmHgという単位が使われていました。

これは、1943年にイタリアの科学者であるトリチェリ博士が、ガラス管に水銀(Hg)を入れて大気圧を測定したところ、ガラス管の中の水銀の高さが760mmだったことによります。

これは大気圧が760mmの水銀柱を支えているということで、つまり760分の1の圧力で水銀柱1mmを支えることができるということです。

そこで、1mmの水銀柱のもたらす圧力を1mmHgという単位として規定し、1気圧を760mmHgとしたのです。

Torr(トル)

これに対して、TorrはmmHgを単位としたトリチェリ博士の名前に由来するもので、1mmHg=1Torrです。

従って、どちらの単位を使っても間違いではありません。

現在、国際単位系において圧力の単位はPa(パスカル)に統一されています。

しかし、日本国内の単位法では、例外的な措置として、生体内の圧力の単位としてのTorr、そして血圧を示す単位としてのmmHgの使用が認められ、その使用が継続されています。

(『ナース専科マガジン』2012年10月号より転載)