【連載】スキンケアのワザを極める!

専門家が教える!スキンケア用品の基礎知識

解説 小柳 礼恵

東京大学医学部附属病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

洗浄剤、保湿剤、剥離剤、被膜剤・・・スキンケア用品にはさまざまな種類があります。

今回は、洗浄剤と保湿剤の特徴や選び方のポイントについて、皮膚・排泄ケア(WOC)認定看護師がわかりやすくレクチャーします。


1 皮膚洗浄剤

役割と特徴

水だけでは落ちにくい汚れを落とすことができるため、皮膚の保清に欠かせません。

しかし、必要な皮脂も洗い流してしまうため、乾燥をまねいてしまうことがあります。

また、洗い流しが不十分だとかゆみや炎症を引き起こす原因となります。

選び方のポイント

洗浄剤は、アルカリ性と弱酸性に大別されます。

  1. アルカリ性:洗浄力が強い。健康な皮膚への使用は特に問題ないが、毎日用いる場合は保湿を行う
  2. 弱酸性:皮膚への刺激が少ない。皮膚疾患やドライスキンの人にも使用できる

ちなみにベビー石けんは強アルカリ性です。皮脂や汗の分泌が多い小児を対象として作られているため、じつは洗浄力が強いのです。

洗浄剤の種類とpH

洗浄剤の種類とpH

使い方のポイント

そのまま皮膚につけると刺激が強すぎるため、必ずよく泡立ててから使います。

やわらかな素材のタオルやスポンジに適量をとり、厚みのある泡になったら、泡を皮膚に乗せて手で軽く延ばします。「タオルでこする」ではなく、「泡でこする」ことが大切です。

最後は、洗浄剤が残らないようによく流してください。

続いては、「2 皮膚保湿剤・皮膚保護剤」について解説します。

2 皮膚保湿剤・皮膚保護剤

役割と特徴

皮脂膜、角質細胞間脂質、天然保湿因子、これらのうちいずれかが不足すると皮膚は乾燥します。たとえば皮脂膜の機能が失われると水分が蒸散し、バリア機能も低下します。

こうした機能を補うのが保湿剤や保護剤であり、主成分によって次の3つに大別されます。

保湿剤の主成分とその作用

保湿剤の主成分とその作用

選び方のポイント

  1. 保湿(高齢者やドライスキンの人など) →セラミドや保湿因子が配合された製品
  2. 水分蒸散防止、外部刺激の侵入防止 →ワセリン基剤の製品
  3. 浸軟防止(おむつ使用時やカテーテル留置時など) →撥水性の高い製品

使い方のポイント

保湿剤の場合は、洗浄や入浴が終わったらすみやかに水分をふき取り、適量を塗布します。

撥水性のある製品の場合は、薬剤がとれたら重ね塗りをします。

(『ナース専科マガジン』2014年2月号から改変利用)

ページトップへ