【連載】スキンケアのワザを極める!

正しいおむつ選びで浸軟を防ぐ!

解説 小柳 礼恵

東京大学医学部附属病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

間違ったおむつ選びは皮膚の浸軟などのスキントラブルをまねきます。 選び方のコツを押さえ、患者さんのQOL向上につなげましょう。


排尿量に見合った製品を選択する

「排尿量に対して、おむつや尿取りパッドの吸収量が妥当かどうか」をまず検討します。

吸収量が足りなければおむつ内部に尿があふれてしまい、浸軟のリスクが高まります。

尿取りパッドのなかには、排尿口付近で尿をスポット吸収するタイプもあり、臀部の湿潤リスクを軽減できるのが特徴です。

おむつには大きく分けて次の2種類があります。

  1. 排泄アウター・・・体に単独で固定できるもの
  2. 排泄インナー・・・アウターの内側にセットして用いるもの(尿取りパッド)

ちなみに、アウターとインナーを同じメーカーの製品でそろえるとフィッティングがよくなるというメリットがあります。

おむつ(排泄アウター)の種類

おむつ(排泄アウター)の種類

水様便に尿取りパッドはNG!

水様便に対して尿取りパッドを用いているケースが見受けられますが、尿取りパッドでは便を吸収できません。軟便・水様便用のパッドを使用しましょう。

尿用のパッドと比べて1枚あたりの単価は高いのですが、便の吸収性がよく吸収量も多いので交換回数が少なく、スキントラブルのリスクも低下します。

患者さんのQOL向上はもちろん、介護者の負担軽減にもつながるため、トータル的に考えれば決してコストは高くありません。

(『ナース専科マガジン』2014年2月号から改変利用)

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