お気に入りに登録

【連載】高齢者とくすり

本当に怖い!「処方カスケード」とは?

解説 秋下 雅弘

東京大学医学部附属病院 老年病科 教授

処方カスケードについて、事例を用いて解説します。


処方カスケードとは、「薬の副作用を新たな疾患と勘違いして、さらに薬を処方してしまうことが繰り返されて、最終的に重篤な状態に陥ってしまうこと」をいいます。

ここで、処方カスケードの具体的な事例を見てみましょう。

80歳の女性患者さんは、高血圧に対してACE阻害薬を服用するが降圧しなかったため、追加で降圧薬を服用しました。

追加となった降圧薬には咳嗽の副作用があり、咳が止まらなかった患者さんはクリニックを受診し、鎮咳薬を処方され服用。

しかし咳嗽は止まらなかったため、さらに抗菌薬を処方されてしまいました。

抗菌薬による下痢を発症。さらに脱水になり、救急搬送されました。

この事例からわかるように、新たなに出現した症状が薬剤によるものなのか、そうではないかのを、常にアセスメントしていく必要があります。

(『ナース専科マガジン』2014年12月号から改変利用)

ページトップへ