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【連載】高齢者とくすり

高齢者が服用する場合は要注意!2つの抗炎症薬・鎮痛薬

解説 樋坂章博

千葉大学大学院薬学研究院

解説 大野能之

東京大学医学部附属病院 薬剤部 助教

高齢者が服用する場合に注意を要する抗炎症薬・鎮痛薬について解説します。


高齢者が服用する場合は注意が必要な2つの抗炎症薬・鎮痛薬

  1. 非ステロイド抗炎症薬:インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム
  2. 麻酔性鎮痛薬(ベンゾモルファン系オピオイド):ペンタゾシン

作用機序と副作用

非ステロイド抗炎症薬

非ステロイド抗炎症薬は、高齢者に特有な変形性関節疾患やリウマチ性疾患などに使用されています。

シクロオキシゲナーゼを阻害し、細胞膜を構成する脂肪酸からプロスタグランジンへの変換・生成を抑制することによって、優れた抗炎症作用や鎮痛作用を示します。

長期服用に伴う副作用としては、消化性潰瘍や腎障害、造血器障害などがあります。

また、インドメタシンでは認知機能障害、うつ傾向、興奮といった中枢神経症状が出現することが多く、高齢者への使用は控えます。

さらに、腎血流を低下させる作用もあるので、急性腎不全にも注意が必要です。

非ステロイド抗炎症薬

麻酔性鎮痛薬は中枢神経の刺激伝導を抑制することによって鎮痛効果を示します。

副作用として、錯乱・幻覚などの中枢性神経障害、薬物性依存が挙げられ、連用は避けます。

この薬のポイント

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