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【連載】高齢者とくすり

高齢者には慎重な投与を!SGLT2阻害薬

解説 大野能之

東京大学医学部附属病院 薬剤部 助教

解説 樋坂章博

千葉大学大学院薬学研究院

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高齢者への慎重な投与が必要なSGLT2阻害薬について解説します。


SGLT2阻害薬とは

SGLTとは、ブドウ糖を細胞内に取り込む働きがあるタンパク質の一種で、その中のSGLT2は糸球体で濾過された原尿中のブドウ糖を再吸収する働きをします。

SGLT2阻害薬は、この働きを阻害することでブドウ糖の再吸収を妨げ、尿からブドウ糖を排泄させる薬剤です。

またSGLT2阻害薬は腎臓だけに作用するため、膵β細胞を酷使せず、インスリン分泌に依存しないことから、単体での低血糖のリスクは少ないとされています。

脱水症状に注意

本剤は2014年4~5月の発売開始後、数ヶ月の時点で、低血糖や脳梗塞などの副作用が報告されています。

中でも注意したいのが、脱水です。

尿からのブドウ糖の排泄を促進するため利尿効果が期待できるのですが、利尿薬ではないので脱水に留意しないで用いると問題を生じることになります。

特に渇中枢機能の低下しやすい高齢者では使用を避ける、または慎重な投与が必要です。

重症の腎不全、透析、妊娠時も適応外です。

もしこの薬剤を服用している高齢患者さんがいれば、看護師は脱水症状に十分なチェックが必要です。

(『ナース専科マガジン』2014年12月号から改変利用)