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【連載】ケアを阻む高齢者の「困った」

第10回 認知症のケアの4つのヒント

解説 佐藤 典子

順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター 老人看護専門看護師 認知症看護認定看護師

Ai31

認知症のケアのヒントについて解説します。


1 中核症状と行動・心理症状について知る

認知症とは、認知機能の持続的な低下の状態をもたらしている脳の器質性の疾患の総称です。
認知症の症状としては、記憶障害や見当識障害、失語といった認知機能障害である中核症状と、それに伴って生じる行動・心理症状(BPSD)があります。

中核症状と行動・心理症状説明図

認知症患者さんや周囲の人が困惑してしまう原因の多くは、中核症状ではなく、行動・心理症状です。
行動・心理症状は認知症に必ず現れる症状ではなく、環境の変化、身体症状、患者本人の性格に影響されます。
したがって、環境の調整、適切な対応によっては行動・心理症状を抑えることができます。
そのためにも、まず、行動・心理症状を生じさせる認知症の中核症状をきちんと理解することが重要になります。

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