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【連載】年末年始に働くナースへの応援特集

アナフィラキシーショックとは? アナフィラキシーショックの看護について

解説 木下 佳子

NTT東日本関東病院副看護部長 急性・重症患者看護専門看護師

Ai

アナフィラキシーショックについて解説します。


アナフィラキシーショックとは?

すでに特定の抗原に対し感作されている人が、その抗原に再び曝露することで起こる急性のアレルギー反応による、生命を脅かすショックのことです。

血管が急速に拡張するために、循環血液量が低下し、さらに咽頭浮腫や気管攣縮による気道の閉塞が起こります。

病院での感作抗原としては、抗生物質や造影剤があります。

掻痒感、胸部不快感、嗄声、くしゃみ、咳、悪心、嘔気などの初期症状に続き、呼吸困難、喘息様発作、胸内苦悶感、意識障害、蕁麻疹、全身発赤、冷汗、過呼吸、血圧低下、咽頭浮腫などの症状が現れます。

特に気を付けなければいけないのは、咽頭浮腫や気管攣縮によって起こる気管の閉塞と血圧低下です。

アナフィラキシーショックへの対応

まずは予防することが大切なので、抗生物質や造影剤を使用する前には十分な問診を行い、アレルギーの既往がないことを確認します。

また、投与開始から終了まで、初期症状が出ていないか患者さんを注意深く観察し、患者さんには「異常を感じたらすぐに伝えてください」と依頼しておきます。

そして異常があれば、直ちに原因物質である薬剤の投与をやめ、バイタルサインのチェックと症状の観察を行います。

重症度によっては、気道の確保、輸液投与、酸素投与、抗ヒスタミン薬エピネフリンの投与、ステロイド投与を行うので、これらの準備をします。

(『ナース専科マガジン』2012年6月号より転載)