お気に入りに登録

【連載】年末年始に働くナースへの応援特集

心タンポナーデとは?原因と症状、仕組み

解説 木下 佳子

NTT東日本関東病院副看護部長 急性・重症患者看護専門看護師

心タンポナーデの仕組みについて解説します。


心タンポナーデとは?

心膜腔に水や血液が貯留することで、心臓のポンプ機能が働かなくなり、その結果、心拍出量が低下し、静脈還流の低下が起こります。

そして、血圧が低下し、脈圧は低下、中心静脈圧が上昇して、ショック状態になります。

心タンポナーデの仕組み

心タンポナーデの仕組み

脈圧とは、収縮期血圧と拡張期血圧の差です。

例えば120/80mmHgであれば脈圧は40mmHgとなり十分な値で、収縮と拡張がきちんとできていることがわかります。

これが110/90mmHgであれば、脈圧は20mmHgとなり、ポンプ機能がしっかり働いていないことになります。

代表的な原因は心筋梗塞で、この場合、心臓の筋肉が薄くなり、そこから心臓内の血液が染み出して溜まり、心タンポナーデになります。

心タンポナーデの発見には、血圧の低下や頸動脈の怒張(中心静脈圧が上昇)、心電図の低電位(QRSの幅が小さい)、脈圧がないなどに、いち早く気付くことが大切です。

確定診断は心エコーで行います。

心タンポナーデへの対応

対処方法は、早急に心タンポナーデの解除を行うことです。

心嚢に針を刺して水や血液を抜く心膜腔穿刺や、手術室で心膜を切開し、心嚢ドレナージを行うための心嚢開窓術を行います。

(『ナース専科マガジン』2012年6月号より転載)


関連記事
ショックの定義、症状、診断基準と見極め
超音波検査(心エコーや腹部エコーなど)|看護師の役割と検査説明のポイント
不整脈の検査方法・治療法

ページトップへ