【連載】急変の判断と対応

頭痛とは?原因と鑑別(機能性頭痛・症候性頭痛)

執筆 小原 秀樹

聖マリアンナ医科大学病院 救急救命センター・熱傷センター 主任 救急看護認定看護師

頭痛の原因と鑑別ついて解説します。


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急変時の対応


頭痛とは?

 頭痛には、痛みの程度がどんなに激しくても、必ずしも危険とはいえないものもあれば、逆に、痛みの程度が軽くても、そのまま放置しておくと命にかかわるようなものもあります。

 頭痛の患者さんの80%以上は良性の頭痛です。頭痛の原因疾患の中で最も多いのが緊張型頭痛で、頭痛全体の約50%を占めます。次に片頭痛が多く全体の30%です。

 しかし、2~3%であっても、くも膜下出血などの緊急性の高い病態があるため、頭痛が緊急性を要するものかを鑑別することは非常に重要です。

頭痛の原因

 頭痛の鑑別は頭痛の起こり方、経過、随伴症状などの問診が非常に大切な要素になります。


 国際頭痛学会における頭痛分類では、頭痛そのものが疾患であるものを1次性頭痛、ほかの器質的疾患伴って起こる頭痛を2次性頭痛と分類しています。

 1次性頭痛には、片頭痛、筋緊張性頭痛、群発頭痛などがあり、2次性頭痛には、頭蓋内・外病変、全身性疾患など致命的なものが含まれています。

頭痛の原因と鑑別

頭痛の原因と鑑別

一次性頭痛(機能性頭痛)

1.片頭痛
2.筋緊張性頭痛
3.群発頭痛
4.三叉神経痛
5.後頭神経痛

二次性頭痛(症候性頭痛)

1.頭部外傷に伴う頭痛
2.血管障害に伴う頭痛(くも膜下出血、脳出血、小脳出血、脳動脈解離など)
3.非血管性頭蓋内頭痛(感染、腫瘍、頭蓋内圧亢進など)
4.中枢神経系感染症(髄膜炎、脳炎、脳腫瘍)
5.頭蓋内異常(低髄液圧症候群、突発性頭蓋内圧亢進症)
6.頭蓋外疾患(緑内障、副鼻腔炎、帯状疱疹、側頭動脈炎など)

(『ナース専科マガジン』2015年1月号から改変利用)

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