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【連載】血液ガスの基礎知識とアセスメント

血液ガスとは? 血液ガス分析で何がわかる?

解説 南雲秀子

湘南厚木病院 看護師長/米国呼吸療法士(RRT) / 保健医療学修士(MHSc) 日本呼吸ケアネットワーク 理事

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みんなが苦手とする血液ガス分析。血液ガス分析とは、血液中の酸素や二酸化炭素の分圧、pHを測定する検査です。 これらの結果から$\rm{HCO}_{3}^{-}$や$\rm{SaO}_{2}$などを計算式で導き出したものが、データとして出てきます。そのほか、BEやアニオンギャップなどもわかりますが、この連載では呼吸に関連する血液ガスの疑問について、Q&A方式でわかりやすく解説します。今回は「血液ガス分析で何がわかる?」についてです。

血液ガスについてまとめて読むなら
* 【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

代謝と換気のバランスがわかる

体がエネルギーを使うために酸素を使用して糖を分解すると、酸(ほとんどが揮発性の酸:二酸化炭素)が大量に生じます。この作業を行うためには酸素が必要ですし、また不要な酸を排出、分解しなければなりません。

血液ガス分析のデータを評価することでわかるのは次の4つです。

  1. 酸素化
  2. 換気
  3. 代謝(腎機能)
  4. 酸塩基平衡(体のpHバランスが保たれているか)

つまり、酸素が不足していないか、代謝と換気のバランスに異常がないかがわかります。

実際に動脈血液ガス分析を行うと図1のような項目が書かれた用紙が出てきます。

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