【連載】苦手克服応援企画【心電図】

WPW症候群の特徴的な波形(デルタ波)を理解しよう!

解説 曽原 寛

葉山ハートセンター 不整脈センター部長

監修 曽原 寛

葉山ハートセンター 不整脈センター部長

WPW症候群の波形について解説します。


WPW症候群とは?

WPW症候群は、心臓の刺激伝導路の遺伝的な異常です。

通常は1つの伝導路であるのに対し、副伝導路(ケント束)が存在し、電気的興奮がそこを通ることで、心室の早期興奮が生じます(図1)。

ケント束と電気的興奮説明図

図1 ケント束と電気的興奮

非発作時には、デルタ波という特徴的な波形がみられます(図2)。ほかにも特徴的な波形がみられ、心電図所見によって診断されます。

デルタ波

図2 デルタ波

なお、WPW症候群に合併した発作性心房細動(PAF)は、心房の興奮がケント束を介してそのまま心室に伝わるため、高度の頻脈や心室細動を引き起こし突然死に至ることもあります。

(『ナース専科マガジン』2010年1月号から改変利用)

【関連記事】
* 心電図|異常の見方(モニター心電図)
* QT延長症候群・QT短縮症候群とは?
* ブルガダ症候群とは? 原因・心電図(波形)の特徴

ページトップへ