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【連載】逝去時のケアを極める

患者の死を乗り越えるには? 看護師自身のグリーフサポート

執筆 古井 奈美

東京都健康長寿医療センター 緩和ケア認定看護師

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患者さんと死別体験をした看護師自身のグリーフについて解説します。


患者さん死別後の看護師は危険な状態!

看護師などの医療者やケア提供者は、自分自身の生活の中でグリーフを経験し、さらに仕事でもグリーフを経験するという特徴があります。

そのため看護師は、自分自身のグリーフプロセスで日常的に連続した喪失体験が繰り返され、複雑性悲嘆に陥りやすいとされています。

グリーフを経験した看護師の気持ち

患者さんの看取りの後に、多くの看護師が「この治療を続けてもよかったのか」「もっと何かケアができたのではないか」「もっと苦痛を緩和できなかったのか」などの後悔や不全感、無力感を抱いたことのあるのではないでしょうか。

また、患者さんやご家族による怒りや嘆きなどマイナス感情を突きつけられる場面もあり、看護師は患者・家族に対して苦手意識を抱くことや、苦手な患者さんの死により、これまでのストレスから開放される安堵感を抱くこともあると思います。

しかし、そうした自分に対する罪責感も同時に生じ、自分自身の感情の整理がつかないことがあるかもしれません。

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