【連載】逝去時のケアを極める

【ご遺体管理Q&A】下顎や手は固定しなくてもよいのでしょうか?

執筆 伊藤 茂

長沙民政職業技術学院 遺体管理学 教授

ご遺体管理に関するQ&Aをご紹介します。


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Q.下顎や手は固定しなくてもよいのでしょうか?

A.ご遺体への拘束処置はメリットが少ない

 死亡直後のご遺体への拘束または拘束類似行為は原則禁忌です。

 心臓停止により循環は停止していますが、水や血球等の移動が死後数時間は続き、この間に行う処置はご遺体の悪化を引き起こす場合が多いのが現状です。

実際の写真
(図 実際の写真)

 死亡直後に拘束を行うと、拘束部位よりも末梢の水腫の発生リスクが高くなり、むやみに下顎固定や合掌のための拘束は行うべきではありません。

 死亡直後のご遺体は非常に複雑な性状であり、生体とご遺体の悪い部分を兼ね備えており、死後3時間以内の処置には細心の注意が必要です。

(『ナース専科マガジン』2015年2月号から改変利用)

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