【連載】苦手克服応援企画【心電図】

心電図でみる心房細動(Af)の特徴、心房細動(Af)とは?

解説 曽原 寛

葉山ハートセンター 不整脈センター部長

心房細動(Af)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。


▼不整脈の看護について、まとめて読むならコチラ
不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント
【関連記事】
心電図でみる心房粗動(AF/AFL)の特徴
復習しよう!不整脈の4つの治療法


心電図でみる心房細動(Af)の特徴

心電図でみる心房細動(Af)の特徴
基線の細かい動揺、心房細動波(f波)がみられる。RR間隔が不整、P波がみられない

心房細動(Af)の特徴についてまとめました。

どんな不整脈?

心房内で発生した無秩序な電気的興奮が、不規則に心室へ伝導している状態で、頻脈となります。

 加齢とともに増加し、比較的よくみられる不整脈です。致死的不整脈ではありませんが、心房内で塞栓を生じやすいため、塞栓症(脳梗塞など)のリスクが非常に高まります。

 塞栓症のリスクは、発作性から持続性に移行するとさらに高まるため(下表)、早期にカテーテルアブレーションによる根治治療が望ましいといえます。

心房細動(Af)の特徴まとめ

◆カテーテルアブレーションの治療効果の向上

 最近では、発作性、持続性、長期持続性心房細動とともにカテーテルアブレーションにて積極的に根治治療することが多く、治癒する可能性は発作性で9割、持続性で8割、長期持続性心房細動で6割と高い効果が得られています。

◆SSS を合併していることも

 SSSを合併している場合は、脈拍30程度の徐脈性心房細動もみられます。

どんな危険が?

 1. 塞栓症(脳梗塞、四肢塞栓など)の発症
 2. 心拍出量低下による心不全への移行

危険なサイン

 1. 発作性から持続性への移行

主な症状

 1. 動悸、息切れ

主な原因

 1. 加齢
 2. 心疾患
 3. 僧帽弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症
 4. 甲状腺機能亢進症
 5. 家族性

主な治療

 1. 抗不整脈薬の投与
 2. 抗凝固薬の投与
 3. カテーテルアブレーションによる根治治療
 4. 徐脈性の場合は、ペースメーカー植込み術を検討

(『ナース専科マガジン』2010年1月号から改変利用)


【心電図クイズ】
①入院時、モニター心電図をつけるよう指示があったため、つけてみるとSTが上がっているように見えたため、医師に報告した。この行動はあっているか、間違っているか。もし間違っているなら、どこがいけないのか答えなさい。
>>解答・解説はこちら!

ページトップへ