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【連載】看護に役立つ生理学

第14回 クリアランスを理解するための大前提

執筆 梵天ゆとり(ぼんてん・ゆとり)

医師、日本医学放射線学会会員

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体液バランスや腎機能を考える際に避けては通れない、「クリアランス」という概念。誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。
同時にまた、多くの人にとって、きちんと理解することの難しい、苦手意識を感じやすい事項でもあります。今回から、何だかよくわからないまま今日まで過ごした人に贈る、「クリアランス再入門」シリーズです。


まずはこの問題を考えてみよう

はじめに、簡単な算数の問題を見てください。これが解ける人なら、クリアランスは必ず理解できます。

問題

砂糖20gのうち5gが得られたのですから、もとの砂糖水の1/4だけ取ってきたことがわかります。すなわち、

計算式

が答えになります。もう少しカッコよく解けば、

計算式②

から、

計算式③

つまり250mLとなります。ここからわかることは、たとえ取り分けた砂糖水の体積を測るのを忘れていても、そこに含まれる砂糖の重量と、もとの砂糖水の濃度がわかっていれば、体積を逆算することができる、ということです。

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