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【連載】輸液ケアを極める!

抗がん剤が漏れてしまった(血管外漏出)場合の対応手順

解説 松久 和子

大垣徳洲会病院 看護部長

抗がん剤が漏れてしまった場合の対応手順について解説します。


血管外漏出は危険!

抗がん剤の多くは、がん細胞に直接働きかけてがん細胞を殺す「細胞毒性」を示します。

つまり血管外漏出してしまうと、重篤な組織壊死を引き起こします。

そのため、抗がん剤の投与時は、患者さんの様子や刺入部の観察を十分に行うことが欠かせません。

疼痛、発赤、滴下不良などの漏出の徴候を見逃さないようにして早期発見に努めます。

予防の観点からも、患者さんに抗がん剤の血管外漏出の危険性を事前に説明し、体を動かす際には注意すること、少しでも違和感を感じたらすぐにナースコールなどで知らせることを伝えておきましょう。

血管外漏出した場合の対応手順

  1. すぐに点滴を止めて医師に報告
  2. 皮下漏れが確認されたときは、漏出部に最も近い接続部から、早急にできる限り薬液を吸引 (※手袋・マスク・ゴーグルを着用しますが、患者さんに不安を与えることのないように説明や声かけを忘れずに)
  3. 漏れた薬剤の内容と、予定量と残量の差からおおよその漏出量を把握
  4. 医師の指示に沿って処置(解毒中和剤の投与やステロイドの局所注入、氷や冷湿布での冷却、温罨法など)

(『ナース専科マガジン』2012年4月号から改変利用)

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