【連載】自信が持てる!人工呼吸器アラーム対応

人工呼吸器アラーム対応【ガス供給アラーム編】

解説 野口裕幸

CE野口企画 代表 臨床工学技士

人工呼吸器には、さまざまなアラームが備えられています。ここではそれぞれアラームが鳴ったときの対応の流れを解説します。


▼人工呼吸器について、まとめて読むならコチラ
人工呼吸器のアラームの原因と対応


ガス供給アラームとは?

 ガス供給アラームは、人工呼吸器に供給される酸素や圧縮空気の圧力が低下している状態を知らせるアラームです。機種には次の2つのタイプがあります。

 1. 酸素と圧縮空気のそれぞれの圧力低下を表示する機種
 2. 酸素と圧縮空気をまとめて「供給ガス圧低下」などと表示する機種

 使用にあたっては機種のタイプを確認しておきましょう。

なぜアラームが鳴るのか?

 アラームの主な原因には次のことが考えられます。


 1. 配管端末器(アウトレット)と人工呼吸器をつなぐ耐圧ホースの接続部の外れやゆがみ
 2. 接続プラグの劣化やホースの損傷によるリーク
 3. ホースの折れ曲がりによる閉塞
 4. コンプレッサの不具合

 その他、まれに中央配管の異常が原因となるケースもあります。

アラーム対応

 まず、応援を呼びます。そして、用手換気に切り替え、必要に応じ酸素ボンベによる酸素供給を開始します。その上でアラームの原因を調べます。原因に応じて次のように適切な対応をとります。

 1. 接続部が外れたりゆるんだりしていることが判明した場合・・・その個所をつなぎ直します。
 2. 部品や機器の異常が認められた場合・・・臨床工学技士やメーカーの担当者に連絡して交換するか、あるいは人工呼吸器そのものを交換します。
 3. 配管接続器に問題が認められた場合・・・正常に動作する場所に移動し、異常個所を管理部門に報告するようにします。

アラーム防止のために

 アラーム防止のためには、次のポイントに気をつけましょう。

 1. ホースや接続部の劣化や破損の有無について日々チェックする
 2. 使用にあたっては耐圧ホースを確実に接続する
 3. 病院全体の安全システムとして、定期的に中央配管や配管端末器の点検を行う

(『ナース専科マガジン』2015年5月号から改変利用)

ページトップへ