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【連載】口腔ケアって簡単に言うけどねぇ…

第2回 チーム医療は感謝の気持ちを持とう

執筆 関谷秀樹

東邦大学医療センター大森病院 栄養治療センター嚥下障害対策チーム長、がんセンターがん口腔機能管理部長、口腔外科、東邦大学医学部口腔外科学教室

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口腔ケアとチーム医療

みなさん、こんにちは。今回のテーマは口腔ケアとチーム医療です。

チーム医療と聞いて「仕事が増える」と連想したあなた、病院のチーム医療が正しく機能していないのでは? でも一般的には、「各病棟の○○チーム係り」になってしまうと、新しくその分野の勉強もしなければならないし、係りの会にも出ないといけないし、メンドクサーイってなっちゃうのが普通ですよね。え? そんな低い意識ではない? さすがはナース専科の読者!

チーム医療の意義とは、医療安全が背景にあり「来てくれてありがとう、呼んでくれてありがとう」だと思うのです。

例えば、急性期病院の当院で食道がんの手術をしました。食道手術周術期の専門的看護は、興味あってしっかり勉強しています。

でもその患者さんが術後嚥下障害になっちゃいました。原因は何だろう? 以前の脳梗塞既往? 加齢によるもの?術後の吻合部狭窄による逆流? 長期絶食による廃用? うーん、わかんない。え、ドクターもわかんない? とりあえず基本的な嚥下評価をやってみよう! とろみはムセないな…。でも何から食べさせれば危険じゃないかしら?

そこへ颯爽とやってきた嚥下チーム回診。

その時に「来てくれてありがとう」=専門性の高い看護には、専門外のことをすべてやってくれるチームがありがたいし、あとはお任せで皆さんの負担が減ります。

係り看護師さんは正確にチームに情報を伝えるスキルを身に付けるけるだけでよいのです。

チームのメンバーは、「仕事増やしやがって」という気持ちで受けてはいけません。それだけの余裕のないチームは「チーム」として良質とは言えません。

「呼んでくれてありがとう」ぐらいの余裕で、淡々と業務をこなす医療チームこそが、素敵なチームです。

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