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【連載】IN/OUTバランスと輸液

「ナトリウム濃度異常」への輸液療法|インアウトバランスから見る!

解説 小島 直樹(こじま なおき)

公立昭和病院救命救急センター

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脱水や浮腫などの症候だけでなく、腎不全、心不全、糖尿病など、さまざな疾患の原因となるIN/OUTバランス(水分出納)。ここでは、IN/OUTバランスについて解説します。


体内ではこんなことが起きている!

ナトリウムは細胞膜を介して細胞内外で水の移動を起こす浸透圧物質で、主に細胞外液に分布しています。

したがって、体内ではナトリウムは水とほぼ同じ動きをしており、ナトリウムが単独で動くことはなく、ナトリウムの異常はそのまま体内の水分バランスの異常に直結します。

つまり、ナトリウムの異常を把握するためには、必ず体内の水分分布やバランスを把握しなければいけません。

ナトリウム値・濃度ってどう見るの?

血液生化学検査で提示される血清ナトリウム値は、ナトリウムの総量を水分で割ったもので、体内に含まれているナトリウムの総量ではなく、血液内のナトリウム濃度を表しています。

細胞外液の血管内と間質液は組成がほぼ等しいため、

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