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【連載】看護に役立つ生理学

第18回 インスリン(分泌と作用)と糖尿病

執筆 梵天ゆとり(ぼんてん・ゆとり)

医師、日本医学放射線学会会員

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糖尿病は、数ある疾患の中でも最も有名なもののひとつであり、糖尿病を理解するためにはインスリンホルモン理解が不可欠です。

実務上は、「インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、糖尿病ではその働きが不十分なために高血糖をきたす」ということさえ知っていれば事足りるかも知れません。

しかし、その背景にある「糖代謝」という大きなストーリーの中で、インスリンの役割や糖尿病の病態を捉え直すことにより、より深い理解を得ることができるはずです。


インスリンの働きにより体は代謝にメリハリをつけている

まず、食事摂取によって得られた糖質の行方を概観してみましょう(下図)。

デンプンなどの多糖類は、唾液や膵液に含まれるアミラーゼによって、二糖類にまで分解されます。麦芽糖やショ糖のような二糖類は、そのままでは吸収が困難なため、さらに腸液のマルターゼやスクラーゼによって単糖類(ブドウ糖など)となり、その直後に小腸から吸収されて血中に移行します。

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