【連載】吸引困難5大ケースを攻略する!

吸引チューブは使い捨てが基本! 吸引チューブの消毒はどうする?

解説 石山 都

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

解説 小林恵子

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

痰の吸引を行なう上でなんとなく行なっていることを再確認しましょう。具体的なポイントを解説します。


CDCのガイドラインでも勧告されているように、吸引チューブは感染リスクの面から「セミクリティカル器材」に分類されています。

医療機器の分類 日常的に使用されている器材の取り扱い例

吸引チューブは、基本的には滅菌された単回使用のチューブを使うことが前提となります。

気道分泌物によって汚染されたチューブを使うと、下気道に直接微生物を押し込むことになってしまいます。再利用することによるこのような感染リスクや、再使用のために使う消毒薬による粘膜刺激なども考慮すれば、再使用すべきではありません。

再利用する場合は、消毒後、新鮮な水道水でリンスを

経鼻・経口吸引で、どうしても吸引チューブを再利用する必要がある場合には、適切な方法で保管します。

まず、吸引チューブを使用した後は、直ちにアルコール綿で拭き取り、新鮮な水道水でリンスします。そして、滅菌の入れ物に入れて、8時間ごとに交換します。消毒薬のなかに吸引チューブを浸しておくのは、菌の繁殖を考えると好ましくありません。

消毒した吸引チューブを患者さんに使用する前には、チューブに消毒液が残留しないように新鮮な水道水でチューブ内外の消毒液を十分に洗い流します。

このとき、溜めておいた水道水を使用すると、レジオネラ菌などで汚染される可能性もあるので、必ず新鮮な水道水を使用します。

(ナース専科マガジン2012年12月増刊号『一冊まるごと呼吸ケア』より転載)

【吸引のまとめ記事】
* 吸引の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コツ

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